愛知県 江南市、扶桑町、大口町、犬山市、一宮市、岩倉市の泌尿器科・女性泌尿器科・漢方内科

まりこ泌尿器・漢方内科

〒483-8063 愛知県江南市高屋町八幡29番地1

診療時間
9:00〜12:00/13:30〜17:00
休診日:木曜・土曜午後・日曜・祝日

お問い合わせはこちらへ

0587-56-5222

女性のデリケートゾーンのお悩みへ

デリケートゾーンのケア

普段の生活で気をつけるけること

  • 石鹸で洗わない
  • きつすぎる下着、締め付ける下着を着ない
  • トイレットペーパーで強く拭かない
  • ストレスでホルモンバランスを崩さない

病気の可能性のあるおりもの

次のようなおりものの場合、病気の可能性があります

  • 黄色っぽい → 大腸菌、トリコモナス
  • うす黄緑色 → 緑膿菌、カンジダ菌、淋菌
  • 白っぽいカスが混じる → カンジダ菌
  • 茶色っぽい・血が混じる → 子宮頸部びらん、ポリープ、子宮がん

  デリケー トゾーンの「痒み」「違和感」で受診される女性が多いように感じています。普段の日常診療でよくお伝えする内容をまとめました。

 

 膀胱炎のところでもお伝えしましたが、女性の健康な膣内には6種類の常在菌が活動しています。その中でも乳酸桿菌(デーテルライン桿菌)は、膣上皮のグリコーゲンを乳酸に変えて、膣をpH4.0前後の酸性に保ち、病原細菌の増殖を防ぐ役割を果たしています。これを膣の自浄作用といいます。膣は正常だと酸性になっているため、おりものはちょっとすっぱいようなにおいがします。

 

 この膣の作り出す酸性環境が、性交時にペニスに付着してきた雑菌の繁殖を抑えたり、知らぬ間に陰部に付着していた大便の菌(大腸菌など)の増殖も抑えて、陰部全体を清潔に保っています。この酸性のバランスが崩れると、雑菌の繁殖が起こり、膀胱炎やおりものが嫌なにおいになる(細菌性膣炎)ことの原因になります。

 

 普段からお風呂で、デリケートゾーンに関してはなるべく石鹸を使わないで洗うことが大切です。どんなに便の菌が付着してたとしても、外陰部(陰毛と膣周囲)を流水で洗浄をすれば、付着した菌を流してきれいにすることができます。膣内を流水で過剰に洗いすぎることは、事情がない限りはあまりお勧めしません。

 

 よかれと思って膣内を水で洗いすぎると、膣の常在菌を減らしてしまいます。また、陰部を石鹸で洗うことで、折角の酸性環境を石鹸のアルカリ性で壊してしまいます。常在菌の乳酸菌が減少すると、結果として雑菌の繁殖が起こります。清潔にしようとする意識の強い方が、ときとしてデリケートゾーンを石鹸で洗いすぎて、雑菌の繁殖や皮脂の欠乏による皮膚炎を起こして会陰部の痒みが起こすことがあります。こういったときは、まず石鹸洗浄をやめて、痒みが取れるまで軽いステロイド軟こうを塗布することで皮膚の炎症を改善させます。

 

 閉経後は女性ホルモン(エストロゲン)の低下で膣壁は薄くなり、乾燥します。膣壁が薄くなるため膣壁のグリコーゲンを利用している膣の乳酸桿菌も減少します。膣の酸性環境を維持することが難しくなり、膣の自浄作用が弱まります。これにより、閉経後には萎縮性膣炎や細菌性膣炎、膀胱炎が起こりやすくなります。 

 

 細菌感染を伴わない純粋な萎縮性膣炎では、女性ホルモンの膣内へのホルモン剤(膣錠)の補充で膣の潤いを回復させることができます。また、物理的な治療としては、当院で行っているような高周波を使って膣粘膜のコラーゲンを活性化させる「膣のタイトニング」治療は、膣の萎縮による違和感や性交痛に対して有効です。

 

 ストレスが原因で、女性ホルモンのバランスが崩れることもあり、女性ホルモンの低下は膣環境の悪化につながります。できる限りストレスのかからないように、心も体も心地よく過ごせるように、ご自身を大切にすごしましょう。

 

 おりものシートなどの使用で、常時陰部がムレているのも雑菌繁殖の原因になります。濡れたシートは雑菌繁殖の母地になるため、こまめに交換しましょう。またなるべく通気性がよくなるように、デリケートゾーン用の用品を選んでください。下着も締め付けの強い物ではなく、緩いもので、綿などの皮膚に優しい素材を選んでください。

 

 また陰部が痒くて、排尿のたびにトイレットペーパーでごしごしと拭くときも、拭く刺激で皮膚が荒れて痒み(軽い疼痛刺激)が消えない悪循環に嵌ることがあります。この際も軽いステロイド軟こうを使用して皮膚の炎症を改善させて、痒みを解消させます。一度しっかりと痒みを改善し、そこから陰部を掻かない習慣を確立していきます。

 

 膣の環境が悪くなると自然界に存在する弱毒のカンジダ菌(真菌)が増殖することがあります。外陰部や膣にカンジダ菌が繁殖すると、外陰部に境界明瞭な皮膚の発赤が出現したり、膣の痒み・痛み等の違和感が出てきます。同時に白い酒粕様のものが出現するのでカンジダ感染だと分かります。この際は抗真菌薬の軟膏や膣錠を使用して治療を行います。カンジダ菌感染は免疫低下している人、妊婦、糖尿病で尿糖の出ている人、抗生剤の長期使用者(膣の常在菌の減少)に起こりやすく、またステロイド軟こうを漫然と使用していると局所の免疫力が低下して発症する場合もあります。薬は指示を守って使用してください。

 

 ごくまれに、会陰部の皮膚にも膣内にも膀胱・子宮・直腸にも異常がないのに強い会陰部違和感を感じる方がいます。会陰部や肛門周囲にステロイドの軟膏を塗っても変化がなく、婦人科、皮膚科、泌尿器科・肛門科でしっかりと原因検索の診察をうけて、なおそこに病気が見つからない時、どうしていいか困ってしまうのではないでしょうか。東洋医学ではこの症状を「陰部湿熱」と呼びます。不快な熱邪のエネルギーがそこに溜まっているというイメージです。ときに漢方薬が症状の改善に役立つことがあります。下焦の熱を冷ますのは「黄柏」です。保険処方では「清心蓮子飲」や「竜胆瀉肝湯」(ツムラや一貫堂経験方)など、OTCの「知柏地黄丸」などもいいと言われています。漢方が役立つ場合がありますので困った際は一度お試しください。

 

 とりとめのない話になりましたが、なにか参考になれば幸いです。

 

2021年6月4日記載  

「初めての方へ」はこちら
~「泌尿器科」の問診表はこちら~

尿の悩みはなんでもご相談ください。

東洋医学でさまざまな体調不良に対応します。

まりこ泌尿器・漢方内科は愛知県江南市の泌尿器科、漢方内科です。泌尿器科、女性泌尿器科、小児泌尿器科を専門と、排尿ケア、認知症の排尿トラブルも得意としています。また、漢方内科として、更年期障害、肌トラブル、頭痛、腹痛、胃炎、生活習慣病、アンチエイジングなどのさまざまなお悩みにお答えします。丹羽郡扶桑町、大口町、一宮市、犬山市、岩倉市、各務ヶ原市からも通いやすい医院です。