漢方診療について

当院は保険診療の範囲内の漢方治療を行っています

漢方専門医(日本東洋医学会専門医)が診察します

当院の漢方診察の流れ

当院の初診時の漢方診療をご利用いただく際の流れです。

状況によって診察内容が変わることがあります。

 

お薬は院外処方になります。生薬を調合しての処方には対応していません。

もしご質問などございましたら、お気軽にお電話でお問合せください。

WEB問診・ネット予約について

※ 随時「予約なし」での飛び込み受診もお受けしております。
※ 美容カウンセリング予約をご希望の方は、【こちら】をご覧ください。

問診票の記入

初診の方は問診票を記入いただき、おおまかな現在を教えていただきます。もし経過が長い場合、事前に別の紙にまとめていただくと、状況が把握しやすいです。

 

問診票はインターネットからダウンロードするか、ご来院時に受付でお渡しします。 【問診票はこちら】

 

問診票の内容に基づいて、現在までの状況のヒアリングを行います。

脈診の測定

当院では、漢方診療における脈診を、医師の手で行うことに加え、専門の脈診の機器で測定します。

診察

医師が直接お話を伺います。

ご本人の話をじっくり耳を傾け、時間をかけて丁寧に聞き取りを行います。

先程の脈診の機器のデータを説明しながら、今度は医師自身で舌診、脈診、腹診を行います。

体調不良の原因になっているバランスの崩れや、証(体質)の診断を行います。

薬の治療

漢方薬で体に合うものを選びます。主に複数のメーカーのエキス剤から選択します。

当院では院外処方のために、処方箋を発行します。お会計後にいづれかの院外薬局で薬を受け取りください。

 

当院の診療内容についてはもちろん、その他なにか気になることがございましたら、どうぞ気兼ねなくご相談ください。

漢方薬って苦いですか?

確かに一部の成分は「苦い」ですが、多くの薬は苦くなく、「甘い味」の漢方薬も多いです。

 

漢方の根本的な考え方は二つです。一つは、「邪」を出す、もう一つは「虚」(不足)を補うです。

 

「邪」を出すとは、身体の中に生理的なバランスを超えた余分なものがあったり、外部からの邪気(風邪や湿度、暑さ、寒さ)が入ってきたときの対応を言います。「邪」を出す薬の一部に、苦い生薬があります。とくに皮膚の邪をだすための薬(湿疹、ニキビなど)と寒邪を払う薬の一部は苦いです。

 

ただ、現代の方は圧倒的に「虚」(不足)を補う治療が多いです。虚を補う方法で、多くの場合は胃腸の調子を整えて、自らのエネルギー吸収を増やします。漢方の概念で胃腸を助けるのは「甘い味」になります。なので、処方の機会の多い「虚」を補う漢方薬は、基本的には甘い味がベースになります。

内服のタイミングは食前30分だけ?

保険診療の漢方薬の処方箋は、基本的に「食前」、つまり食事の30分前の空腹時に内服という方法で処方されています。実際は、「食前」以外に、「食後」に飲むと飲みやすい漢方もあります。内服のタイミングは食前でも食後でも空腹時でも構わないです。飲み方やタイミングについては、それぞれの漢方薬でお勧めの方法がある場合もあります。その際はそれをお伝えします。

 

なぜ「食前」となっているのでしょうか。

これは遡ること数千年前の傷寒論の時代(後漢末期)に記された飲み方に由来します。当時は生薬(漢方薬の素となる植物)は大変貴重で高価でした。その貴重な生薬を煮出して作った薬湯を、無駄にしたくない、しっかり身体に吸収しようという目的で、空腹時に飲むようにしました。これが巡り巡って、今の「日本薬局方」に記されている「食前」の飲み方につながっています。

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