愛知県 江南市、扶桑町、大口町、犬山市、一宮市、岩倉市の泌尿器科・女性泌尿器科・漢方内科

まりこ泌尿器・漢方内科
〒483-8063 愛知県江南市高屋町八幡29番地1
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無理なく、確実に。
医学的アプローチで理想のカラダへ。
当院では肥満改善治療の目的で自費診療でのダイエット治療をおこなっております。皆さんのお近くのクリニックで、安心してダイエット治療をはじめませんか?
自費診察料1,500円(税込)を頂いています。再診料はありません。
| メトホルミン 【500mg】30錠 1日1錠 | 4,400円(税込) |
|---|
リベルサス内服方法:
①空腹時(1日の最初の飲食の前)に服用してください。 起床時がおすすめです。
②1錠をコップ約半分の水(約120mL以下:なるべく少量)とともに服用してください。
③服用後に、飲み物を飲んだり、食事をしたり、他のお薬を服用する場合は、少なくとも服用後30分 経ってからにしてください。
注意:錠剤を割ったり、砕いたり、噛んだりせずに、 丸ごと飲み込んでください。
カナグル内服方法:
①1日1回 朝食後(食前/食中の摂取も可)、または空腹時に服用してください。
メトホルミン内服方法:
①1日1回 朝食後に服用してください。
メトホルミンは空腹時摂取で消化器症状(吐き気/下痢)が出やすくなります。
注意:錠剤を割ったり、砕いたり、噛んだりせずに、 丸ごと飲み込んでください。
自費診察料1,500円(税込)を頂いています。再診料はありません。
当院では、毎日よりも週1回の方が、忘れにくく便利であるという理由から、週1回の自己注射薬2剤を採用しています。まずはオゼンピックを使用し、効果が不十分な際にマンジャロへの変更をすすめします。
| オゼンピック2mg 週1回 皮下注 ( 0.25mg使用時 8回注射分) ( 0.50mg使用時 4回注射分) | 1本 23,100円 (税込) |
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| マンジャロ2.5mg 週1回 皮下注 (1回注射分) | 1本 5,500円 (税込) |
|---|---|
| マンジャロ2.5mg 4本セット (1か月分) | 17,600円 (1本あたり4,400円) (税込) |
| マンジャロ5mg 週1回 皮下注 ( 1回注射分) | 1本 8,800円 (税込) |
| マンジャロ5mg 4本セット (1か月分) | 30,800円 1本あたり7,700円 (税込) |
| 自己注射指導料 (自己注射の場合、初回のみ) | 1回 2,000円 (税込) |
|---|---|
| 針 (オゼンピックのみ購入必要) ※使用後は針を当院で回収 | 1個 100円 (税込) |
| アルコール綿 (自己注射の場合) | 1個 20円 (税込) |
| 注射手数料 (スタッフが注射する場合) | 1回 1,000円 (税込) |
オゼンピックの使用例:
①通常、成人には、週1回、自己にて皮下注射を0.25mgから開始します。
②4週間投与した後、週1回0.5mgに増量する。週1回0.5mgを維持用量とし、皮下注射します。
③状態に応じて適宜増減し、週1回0.5mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、週1回1.0mgまで増量可。
マンジャロの使用例:
①通常、成人には、週1回、自己にて皮下注射を2.5mgから開始します。
②4週間投与した後、効果が不十分だと判断した際は、週1回5.0mgに増量します。状態に応じて適宜増減します。
| リベルサス 【メリット】 | 食欲抑制 手軽で注射不要 |
|---|---|
| 【デメリット】 | 内服時の制約が多い 胃からの吸収に個人差 |
| オゼンピック 【メリット】 | 食欲抑制 週1回 同じ1本でも使用量が調整可 |
|---|---|
| 【デメリット】 | 自己注射のみ |
| マンジャロ 【メリット】 | 食欲抑制 脂肪燃焼 週1回 |
|---|---|
| 【デメリット】 | 自己注射のみ 1本のなかで使用量は変更不可 |
| カナグル 【メリット】 | 糖を排出 臓器(毛細血管/腎臓/心臓)の保護 |
|---|---|
| 【デメリット】 | 食欲は減らない 高血糖の持続で多尿と脱水 陰部皮膚の炎症のリスク |
| メトホルミン 【メリット】 | 比較的安価 若返りのサーチュン遺伝子 の活性化 |
|---|---|
| 【デメリット】 | 食欲はほぼ減らない 脱水時の内服で乳酸アシドーシス |
リベルサスについて・・・
リベルサスは、本来は2型糖尿病の治療薬ですが、その強力な体重減少効果から、メディカルダイエット薬(自費診療)としても注目されています。
リベルサスは、GLP-1というホルモンと同じ働きをする「GLP-1受容体作動薬」という種類の内服薬です。「肥満治療薬」として日本国内で承認されているサクセンダ(毎日皮下に自己注射)と同様のGLP-1受容体作動薬です。サクセンダが注射薬であるのに対し、リベルサスは内服薬です。リベルサスは日本国内においては、糖尿病治療薬としては承認を得ていますが、肥満の治療薬としては未承認です。(当院ではサクセンダの取り扱いはありません)
GLP-1を刺激するメリットとは・・・
GLP-1とは元々人間の体内に存在しているホルモンの一種です。
食事をした際に小腸からGLP-1が分泌されて、膵臓にインスリンの分泌を促進するように働きます。インスリンが分泌されるとブドウ糖が血管に吸収され、血糖値が低下します。
GLP-1の刺激をにより、おもに
血糖値をコントロールして、過食を予防
胃腸の消化速度を緩めて、満腹感を増加
基礎代謝を高めて脂肪燃焼を促進
という効果が期待できます。
リベルサスの作用機序・・・
GLP-1受容体作動薬は、脳のGLP-1受容体に作用して満腹中枢を刺激して、空腹感を軽減し、食欲を低下させます。過食がコントロールされるために、体重減少が期待できます。食事療法(脂質摂取の減少、夕食の軽量化)や運動療法と合わせると効果が出やすいです。
主な機序は3つ、
①強力な食欲抑制作用(満腹中枢への作用)
脳の視床下部(満腹中枢)に働きかけ、食欲を自然に抑えます。空腹感が和らぐため、食事量が減り、間食や過食を防ぎやすくなります。
②胃内容排出遅延作用
胃の動きを緩やかにし、食べたものが胃に留まる時間を長くします。これにより、満腹感が長く持続し、次の食事までの空腹を感じにくくなります。
③血糖値の安定化
血糖値が高いときにのみインスリン分泌を促進し、血糖値の急激な上昇を抑えます。血糖値の乱高下は空腹感や食欲増進につながるため、これを安定させることで、脂肪の蓄積が抑えられやすくなります。
同様の薬効の注射薬サクセンダが肥満治療として認可されており、内服薬の特性上、注射薬よりもマイルドに効果が期待できるリベルサスですので、理屈上はサクセンダよりもさらに副作用は少ないと考えられます。
GLP-1受容体刺激の効果
リベルサスの副作用は・・・
リベルサスの副作用には、消化器症状(吐き気)、食欲低下、低血糖などが分かっています。
内服開始後、初期にインスリン分泌増加による軽い低血糖症状(ふらつき感等)がでることがあります。軽食(ブドウ糖)などの摂取ですぐに改善を得られます。作用機序上は重篤な低血糖を起こす薬剤ではありません。
消化器症状(吐き気)も、内服初期に起こりやすく、内服を継続するとこで軽快することが多いです。
重篤な低血糖になる可能性が低く、安全に内服できる薬剤であるためまずは最初に試される方の多いダイエット内服薬です。
リベルサスの3mgでも十分に効果があるため、効果のある人は無理に増量の必要はありません。低用量の3mgで開始し、効果のある限りは同容量での継続を奨励しています。
オゼンピックについて・・・
同じGLP-1受容体刺激薬のオゼンピック(糖尿病の承認薬/減量目的は適応外使用)もあります。この注射は前述のサクセンダと違い、「週1回」注射の使用方法となっています。こちらの注射はリベルサスの内服が継続できない/リベルサスで効果が乏しい方にお勧めしております。
サクセンダ(毎日皮下に自己注射)と比較し、オゼンピックは注射は週1回と、打つ頻度が少ないのがメリットです。
自己注射だと、しっかり薬液が皮下(体内)に入り、週1回だと針を刺す頻度もそこまで多くありません。自己の皮下注射は簡単な作業で誰でも容易に覚えていただけます。まずは1回、当院の看護師の指導のもと、自己注射の手技を取得いただけます。また、自己注射がどうしても困難なケースでは、週1回クリニックまで通院をいただき、看護師にて射を打つことも対応しています。
食欲低下のメリットについて・・・
私達は一度「過食/飽食の習慣」ができてしまうと、胃が膨らんで一回の食事量が多くなったり、ジャンクフードや甘いものの依存/中毒になって、頭では分かってもいるけど、食事量が減らせない/ジャンク絶ち/糖絶ちできない、と困ることがあります。
GLP-1刺激薬を使うと、食欲が減って食べたいという気持ちがコントロールできます。
少し胃がムカムカする感じとなりで、間食したいと思わなくなり、1回の食事の量が腹八分目にできるようになります。こうして過食/飽食の習慣を止めることが出来ます。徐々に食べ過ぎで伸びていた胃壁も縮小して適量な食事の量が分かるようになります。
同時に、下記4項目を是非実践ください。
①「腹八分目」を実践
②「甘い飲み物/間食を断つ」生活習慣
③ 油/糖類/麺/菓子パンを減らす
(高カロリー食品)
④ 蛋白質の摂取と運動習慣で筋肉量を増加
これらのGLP-1の薬剤の治療を終えますと、薬剤からの食欲抑制は自然な程度に戻ります。
「腹八分目の食生活」が形成出来て、「過食の習慣」と「間食の生活習慣」が断ち切れているので、そのまま減量状態が維持できて、ダイエットに成功すると考えます。
マンジャロについて・・・
マンジャロは、GLP-1とGIPという2種類のホルモン受容体に同時に作用する「デュアルインクレチン作動薬」です。前述のGLP1受容体刺激に加え、GIPの作用が加わります。
GIPの作用が重要な役割を果たしています。
GIPの効果・・・
GIP(グルコース依存性インスリン分泌促進ポリペプチド)は、食後に腸から分泌されるホルモンで、血糖値の上昇に応じて膵臓のβ細胞からのインスリン分泌を促進します。
マンジャロでは、このGIP受容体への作用が以下のような特徴的な効果をもたらします。
①インスリン抵抗性の改善:
GIPは脂肪組織や肝臓、筋肉でのインスリン感受性を改善し、糖代謝を促進します。
②脂肪代謝促進:
GIPは脂肪細胞に作用して脂肪酸の酸化を促し、内臓脂肪の減少に寄与します。
③食欲抑制と満腹感の増強:
脳のGIP受容体に作用し、満腹感を高めることで食事量を自然に抑える作用があります。
④エネルギー消費増加:
GIP受容体刺激によりエネルギー代謝が活発化し、体重減少の後押しが期待できます。
GLP-1とGIPの相乗効果
GLP-1は主に満腹中枢刺激や胃の排出遅延によって食欲を抑制し、インスリン分泌を増やします。GIPとの二重作用により、マンジャロは糖代謝・脂質代謝・エネルギー消費のすべてに同時に働きかけ、強力な血糖改善と体重減少(平均10〜20%)を実現します。マンジャロのGIP作用は単にインスリン分泌を補助するだけでなく、代謝を包括的に改善し、肥満と糖尿病双方に対して有用な働きを担っていると考えられています。
カナグルについて・・・
カナグルは、SGLT2阻害薬として糖尿病治療に使用される薬剤です。直接的な脂肪燃焼を促す薬ではなく、「摂取エネルギーを減らす作用」の薬剤です。
SGLT2阻害薬の作用機序について・・・
腎臓の尿細管には「SGLT2(ナトリウム・グルコース共輸送体2)」という蛋白質があり、血中の糖が尿に濾過された後、これを再吸収して糖を体内へ戻す役割を果たしています。
カナグルはこのSGLT2を阻害することで、血液中の糖が腎臓で再吸収されないように作用し、糖を尿中へ排出させます。この際に水も再吸収を抑制されるため、高尿糖と多尿の傾向になります。
これにより、1日に約50〜100gの糖が尿として排出され、糖1gあたり約4kcalに換算すると200〜400kcalのエネルギーの摂取を抑えることが出来ます。この「カロリーロス」が、ダイエットとしての主な体重減少のメカニズムです。
SGLT2阻害薬の効能について・・・
①体重減少効果
摂取カロリーの一部が排出されるため、食事制限や運動を増やさなくても総カロリー摂取量が減少します。その結果、長期的に体重が減少する傾向があります。「尿に糖を排出→エネルギー損失→体脂肪減少」ですので、緩やかなダイエット効果を発揮する仕組みです。同時に、カロリー燃焼を促す、運動習慣を身に着けると効果が発現しやすいです。
②血糖改善と代謝効果
糖尿病治療薬としての血糖降下作用を持ちつつ、インスリンとは無関係に作用するため低血糖を起こしにくいとされます。また、血糖コントロールが改善することで中性脂肪減少やインスリン抵抗性の改善も見られることがあります。
③二次的健康効果
血圧軽減・心血管リスクの低下・腎臓保護といった副次的効果も報告されています。SGLT2阻害薬は、糖尿病のみならず、慢性心不全や慢性腎不全の治療薬としても使用される薬剤です。
どのSGLT2阻害薬にもこれらの効能が期待できます。カナグルは、思い出したときにその場で水分なしで唾液で内服できる「OD錠:口腔内崩壊錠」があります。予想外に食べ過ぎたときの、急ぎの頓用での使用にも使えるということで、当院はカナグルを選びました。
脱水や尿路感染症のリスクが増えるため、十分な水分補給が必要です。SGLT2阻害薬は脱水を来しやすく、ケトン体の上昇も危惧されるため十分に注意して内服することが望ましいです。
糖の過剰摂取が止められないままSGLT2阻害薬を内服していますと、高尿糖の継続にて陰部の皮膚があれ、陰部の掻痒感/発赤、場合によって男性では包皮の亀裂等の症状が起こることがあります。皮膚のトラブルは必ずしもすべての人に起こるわけれはありませんが、可能であればある程度の糖の摂取制限と合わせての内服が望ましいです。
メトホルミンについて・・・
メトホルミンは、糖尿病治療薬で、近年ダイエット効果も注目されています。
主なダイエット機序は、AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)というエネルギー感知の酵素の活性化にあります。AMPKを活性化することで、筋肉での糖利用促進や脂肪酸の分解促進、肝臓での糖新生抑制などが起き、結果的に脂肪の蓄積が防がれ、エネルギー消費が増加します。また、メトホルミンは食欲抑制や小腸での糖吸収抑制作用も持ち、過剰な糖の体内取り込みを防ぎます。
緩やかな体重減少(約2〜3%程度の減少)が一般的で、食欲抑制や代謝改善によりリバウンドしにくい体質変化も期待されます。
メトホルミンと若返りについて・・・
サーチュイン遺伝子(Sirtuins)は、細胞の代謝や老化に関わる遺伝子群で、AMPKと連動して細胞の代謝やエネルギー消費を調節し、抗老化効果が期待されています。メトホルミンはこのサーチュイン遺伝子も刺激し、オートファジー(細胞のリサイクル機構)を促進することで、細胞の若返りや長寿効果にも繋がると考えられています。詳しくは、後述します。
メトホルミンのダイエット機序はAMPK活性化を介した糖代謝改善とエネルギー消費の増加、さらにサーチュイン遺伝子の刺激による細胞代謝活性化が関与しており、これらが総合的に体脂肪減少と若返り効果をもたらすと考えられています。
メトホルミンの作用機序・・・
①インスリン抵抗性の改善とAMPK活性化:
肝臓での糖新生を抑制し、血糖値を下げます。筋肉などでのインスリン感受性を改善し、細胞が血液中の糖をエネルギーとして利用しやすくします。
②AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)という酵素を活性化:
細胞のエネルギーセンサーのような働きをし、活性化することで脂肪燃焼を促し、脂肪の蓄積を抑えるなど、「運動したとき」に近い代謝状態を作り出します。
③食欲の抑制と満腹感の持続:
GLP-1という消化管ホルモンの分泌を促します。GLP-1は満腹中枢に作用して食欲を抑え、消化管の動きを緩やかにして満腹感を長続きさせる作用があります。
④腸からの糖吸収の抑制:
腸管からの糖の吸収を緩やかにすることで、食後の急激な血糖値上昇を防ぎ、インスリンの過剰な分泌とそれに伴う脂肪蓄積を抑えます。
これらの作用により、「痩せやすい体質」を整える効果が期待されますが、急激な体重減少ではなく、ゆるやかな効果が見られることが多いです。
メトホルミンの注意点・・・
①乳酸アシドーシス:
非常にまれですが、重篤で命に関わる可能性がある副作用です。リスクが高まる状況:腎機能や肝機能の低下、脱水状態(下痢、嘔吐、発熱時など)、過度のアルコール摂取、心不全や呼吸不全がある場合、ヨード造影剤を用いた検査の前後などです。速い呼吸、筋肉痛、強い倦怠感、胃の痛み、吐き気、嘔吐など。これらの症状が出たら、すぐに服用を中止し、医師に連絡してください。
②消化器症状:
比較的多い副作用で、特に服用開始初期に下痢、吐き気、腹痛、食欲不振などが見られることがあります。多くの場合、服用を続けるうちに慣れて軽減します。少量から開始し、徐々に増量します。低用量からの摂取で、体の慣れ具合を見ながら段階的に増量していきます。
③ビタミンB12欠乏(大球性貧血):
長期服用により、ビタミンB12の吸収が阻害され、貧血や神経障害(手足のしびれなど)を引き起こす可能性があります。定期的な血液検査が推奨されます。
④低血糖:
メトホルミン単独では起こりにくいですが、他の糖尿病薬と併用する場合は注意が必要です。
これらを予防するための、対処方法としては
①食事のとれない日/脱水の時は内服を中止すること。
②自己判断で急に服用量を増やすことは避けてください。
③食事中または食直後に服用することで、胃腸への刺激が和らぎ、副作用の発現リスクを低減できます。
メトホルミンとアンチエイジングの関係・・・
メトホルミンとサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)の関係は、近年のアンチエイジング研究において非常に注目されているテーマです。メトホルミンは、その作用機序がサーチュイン遺伝子の活性化につながると考えられています。
1.
メトホルミンとサーチュイン遺伝子活性化のメカニズムメトホルミンがサーチュイン遺伝子(特にヒトのSIRT1)を活性化させると期待されている主な経路は、「AMPKの活性化」を経由するものです。AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)の活性化メトホルミンは、細胞内のエネルギーセンサーであるAMPKを活性化させます。このAMPKは、細胞のエネルギーが不足したとき(カロリー制限や運動をしたときなど)に働き、エネルギー代謝を高める役割を担っています。NAD+(補酵素)の濃度上昇AMPKが活性化すると、細胞内でNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という補酵素の濃度が上昇するとされています。サーチュイン遺伝子の活性化このNAD+は、サーチュイン遺伝子(SIRT1)を働かせるために不可欠な物質です。NAD+の濃度が上がることで、サーチュイン遺伝子の「スイッチ」が入り、その機能が活発になると考えられています。つまり、メトホルミンは、運動やカロリー制限に似た代謝状態を細胞内にもたらすことで、間接的にサーチュイン遺伝子を活性化させる可能性が示唆されています。
2.
サーチュイン遺伝子活性化による期待される効果サーチュイン遺伝子(SIRT1)が活性化することで、メトホルミンには糖尿病治療以外の抗老化作用が期待されています。期待される作用メカニズムDNA修復の促進活性化されたSIRT1が、損傷したDNAの修復を助け、遺伝子の安定性を保ちます。細胞老化の遅延細胞の代謝を改善し、老化細胞の発生を抑制することで、細胞の寿命延長に寄与する可能性があります。抗炎症作用炎症を抑制することで、加齢に伴う様々な病気のリスクを軽減することが期待されます。ミトコンドリア機能の改善エネルギー産生を担うミトコンドリアの働きを向上させ、細胞全体の健康を支えます。
3.
研究の現状メトホルミンは、動物実験で寿命延長効果が報告されており、ヒトにおいても「長寿薬」としての可能性が世界的に注目されています。現在、アメリカでは、糖尿病ではない高齢者を対象に、メトホルミンの抗老化作用を検証する大規模な臨床試験(TAME試験など)が進められています。この研究の目的は、メトホルミンが、がん、心疾患、認知症などの加齢に伴う複数の疾患の発症を遅らせることができるかを科学的に証明することです。ただし、メトホルミンは医療用医薬品であり、糖尿病治療薬として承認されているものです。ダイエットやアンチエイジング目的で服用を検討する場合は、必ず医師にご相談ください。
閑話休題:
当院スタッフ内で、導入当初からダイエット処方は人気でした。
最初に導入を始めたリベルサスを服用して痩せたスタッフの口コミで試す仲間が増えました。その後、オゼンピックの取り扱いを開始し、リベルサスの毎日の朝一番の空腹時の内服が継続できなかった者や、リベルサスはきちっと内服できるけど、薬剤の胃からの吸収がわるく効果が不十分だった者も順次、ダイエットに成功して瘦せていきました。私自身は不精な性格もあり、リベルサスの朝一番の服薬が継続できませんでしたので、オゼンピックで効果が出た人間です。
その他、食欲コントロールと代謝亢進、脂肪燃焼改善の漢方薬(防風通聖散、大柴胡湯…etc)という手もあります。ダイエット漢方で試したい方もご相談ください。世の中では炭水化物ダイエットが有名です。確かに炭水化物を減らすと、最初減量になることが多いです。
私自身のお勧めダイエット方法は、甘い味のする食べ物(間食、飲料、麺/菓子パンetc)を極力減らし、カロリー摂取のもとになる油/脂質(揚げ物、洋菓子etc)を減らし、夕食を早めに軽く食べることがいいのではないかと考えています。
パーソナルジムが流行っているこの時勢に、これらの医療用のダイエット処方をうまく組み合わせますと、ダイエットのみならず臓器保護/動脈硬化の対策や遺伝子の若返りまで期待できるというおポテンシャルの高い治療領域に思います。
サノレックスについて・・・
同じようなダイエット薬といわれるものに「サノレックス」という薬があります。
サノレックスは、中枢神経に作用して食欲を抑える薬剤で、覚せい剤に似た作用機序で作用します。そのため、その中毒性も加味され、サノレックスも最大3か月までしか使用できません。覚せい剤中毒者が、食欲がなくなってガリガリに痩せ細るのと同じ機序をダイエットに用いています。サノレックスは、当院では取り扱っておりません。
※医薬品医療機器等法上の承認:未承認
※入手経路: 国内販売代理店経由で入手
※同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等の有無:無
※諸外国における安全性等に係る情報の明示:重大なリスク報告なし
※万が一の重篤な副作用:国の医薬品副作用被害救済制度の対象外
尿の悩みをなんでもご相談ください。 東洋医学でさまざまな体調不良に対応します。
まりこ泌尿器・漢方内科は愛知県江南市の泌尿器科、漢方内科です。泌尿器科、女性泌尿器科、小児泌尿器科を専門と、排尿ケア、認知症の排尿トラブルも得意としています。また、漢方内科として、更年期障害(男性更年期を含む)、肌トラブル、頭痛、腹痛、胃炎、生活習慣病、エイジング・ケアなどのさまざまなお悩みにお答えします。丹羽郡扶桑町、大口町、一宮市、犬山市、岩倉市、各務ヶ原市からも通いやすい医院です。
自費診療にて、美容皮フ科を併設しています。シミ取り、イボ取り、ほくろ取り、美肌・美白治療の他、男性のED・AGA治療と女性の薄毛治療にも力を入れています。医療機関ならではの高性能のレーザー脱毛の機器も完備しています。