愛知県 江南市、扶桑町、大口町、犬山市、一宮市、岩倉市の泌尿器科・女性泌尿器科・漢方内科

まりこ泌尿器・漢方内科

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夜間頻尿で眠れないとき

排尿日誌

泌尿器科専門医が教える

「夜間頻尿」の原因と対策

 

「夜中に何度もトイレに起きてしまい、熟睡できない」

「朝起きた時にすっきりせず、疲れが残っている」

 

これらは、50歳以上の約2人に1人が経験している「夜間頻尿」の代表的な症状です。

 

日本排尿機能学会が2023年にまとめた尿の症状に関する疫学調査では、夜間頻尿で困っている方が最も多いことが判明しました。老化現象、動脈硬化で人は夜間頻尿になることが避けられません。そのうえ、夜間頻尿は単なる加齢だけでなく、その中には心不全の初期症状、糖尿病の症状、腎不全の傾向や腎不全という重大な疾患が隠れていることもあります。

 

長年夜間頻尿に携わった泌尿器科専門医の立場から、一人一人の夜間頻尿の原因の判定と、その原因への今日からできる対策についてご説明します。

 

1. 夜間頻尿の定義について

夜間頻尿とは、「夜間、就寝後に排尿のために1回以上起きなければならない」状態をいいます。通常の健康な大人は、夜間の排尿回数は0回だと考え、これを超えると夜間頻尿の定義に該当します。ただし、高齢者でも夜間に1回程度起きることもおおく、ご本人がとくに困らない範囲であれば許容できると考えます。

 

夜間2回以上トイレに行く場合は、トイレの途中で転倒するリスクもあるため、治療したいレベルと考えます。仮に毎日のトイレの途中に転倒と骨折が起こると、とたんに歩行困難、筋力低下からのフレイル進行など日常生活の質(ADL)が低下し、統計学的には寿命も短くなることが分かっています。トイレの近くの部屋で就寝して、かなわない際はベッドサイドにポータブルトイレを設置すると良いでしょう。夜間頻尿からの転倒と骨折は何としても防ぎたい、だからこそ夜間頻尿の治療に意義があります。

 

泌尿器科で行う「排尿日誌」の意義

正確な原因を特定するため、まず「排尿日誌」をつけていただきます。

排尿日誌には、排尿時刻、1回の排尿量、1回の水分摂取量と飲水時間を記録します。

この記録をみると夜間の尿量が多い多尿タイプなのか、過活動膀胱で1回の尿量を貯められないのか、睡眠の問題で夜間にトイレに起きるのかを判断することができます。

 

2. 夜間頻尿はなぜ起きる?高齢や下肢浮腫で増える理由

高齢になると、昼間は足がむくみます。夜になって寝ると、その水分が血管に戻り、夜間に尿として排出されます。また、抗利尿ホルモンという「尿を濃縮し、夜間尿量を減らすホルモン」の分泌が低下することも夜間に尿量が増える原因です。

 

夜間頻尿はなにか一つの原因でおこるわけではなく、以下のいくつもの要因が複合して起こってきます。これらの鑑別は問診や排尿日誌の記録、身体診察、採血等で行うことが出来ます。

1) 飲水過多による多飲多尿 2)下肢の浮腫 3)高血圧 4)不顕性心不全 5)睡眠時無呼吸症候群 6)肺気腫/慢性気管支炎 7)糖尿病  8)薬剤性 (一部の降圧薬/糖尿病薬)

 

3. 泌尿器科専門医が勧める「生活習慣の改善」

まずは生活習慣を見直すだけで改善するケースも多いです。

●夕方16時以降の過剰な水分摂取やみずみずしい食品や果物を食べることは控えましょう。夜間の尿量の増加につながります。

塩(精製塩)の摂取塩分を控えることです。塩分を摂りすぎると体が水分をため込み、夜間に尿に変わるために多尿になります。塩に関しては自然塩(原料海水)の塩を、午前中をメインに摂取されることをお勧めします。

●下肢浮腫の改善として、夕方16時頃の歩行で下肢筋肉のポンプを利用して浮腫を改善すること、または16時頃の足上げ体操、つまり15分から30分ほど横になり、足を枕などに載せて高くすると、日中むくんだ下肢の水が血管にもどり利尿され、夜間頻尿が減ります。この際に足を自転車こぎのようにぐるぐる回すと、膝に負担のかからない筋肉トレーニングをすることができます。

●アルコール・カフェインを減らすことで、膀胱を刺激することが減り、夜間の蓄尿量が増加します。

●高血圧や心不全の治療で利尿剤・SGLT2阻害薬を飲んでいる場合、多尿になる場合があります。利尿剤は朝の内服をお勧めします。

 

4. 泌尿器科での治療・受診の目安

生活習慣を変えても改善しない場合は、泌尿器科で精査をしたのち、悪性疾患など除外されたら治療を行います。

過活動膀胱:膀胱の収縮を抑える薬や、膀胱を広げる薬(抗コリン薬、β3作動薬など)。

前立腺肥大症(男性):前立腺を縮小させる薬や、尿道を広げる薬。

抗利尿ホルモン薬:夜間の尿を濃縮して量を減らす(※腎機能やナトリウム値を確認しながら処方します)。

 

受診すべき目安

☑夜の排尿が2回以上

☑血尿・排尿時の痛み、尿の勢い低下、残尿感がある

☑眠気が残って日中の仕事や生活に支障がある

 

アドバイス

夜間頻尿は、「たかがトイレ」と放置してはいけません。転倒や骨折、睡眠不足によるQOL低下を招く恐れがあります。正しい生活習慣と、原因に合わせた専門的な治療で、朝までぐっすり眠る生活を取り戻しましょう。

 

まずは、お近くの泌尿器科で相談してください。

WEB問診・ネット予約について

※ 随時「予約なし」での飛び込み受診もお受けしております。
※ 美容カウンセリング予約をご希望の方は、【こちら】をご覧ください。

過活動膀胱の行動療法

  • 1
    生活習慣を見直しましょう。
    膀胱を刺激するカフェイン、辛い物(カプサイシン)、ワサビ等を控えましょう。アルコールの制限、減量、便秘改善や下半身の冷えの改善も有効です。
    冷え改善には漢方薬も利用いただけます。
  • 2
    膀胱訓練をしましょう。排尿を我慢する訓練をして、少しづつ蓄尿できる時間を長くし、尿意切迫感をやり過ごせるようにしましょう。
  • 3
    骨盤底筋訓練をしましょう。尿を出しているときに止める筋肉が骨盤底筋です。排尿を止める筋肉の使い方を覚えたら、日常生活の中で、常時軽くこの筋肉を締めるような感覚で生活してみましょう。
  • 4
    排尿の量を計測してみましょう。1回排尿量が200ml~350ml程度になるように排尿量のコントロールをしてみましょう。1回排尿量が200ml以下の場合は、膀胱訓練がオススメです。
    軽い尿意がある際は骨盤底筋を締めることで尿意をやり過ごし、蓄尿できる量を増やしていきましょう。
  • 5
    外出時などは過活動膀胱治療薬を内服する等の対策をとり、尿意切迫感でトイレを探すという軽いトラウマ体験になるような記憶を身体が覚えないように配慮しましょう
     

ボトックス膀胱壁内注入治療

対象

頻尿・尿漏れなどの症状が起こる過活動膀胱に対する治療で、生活習慣の指導や薬剤による治療などが行われて、それでも尿漏れが継続するなど効果不十分な男性および女性。

過活動膀胱の薬剤の口渇・便秘の副作用によって、内服継続が難しい方が対象になります。

方法(日帰り治療)

膀胱に局所麻酔をした状態で内視鏡を挿入して、注射針で膀胱の筋肉に20カ所に注射をします。実際の注射処置にかかる時間は約15分程度です。

痛みの予防のために、座薬タイプの鎮痛薬と、膀胱内に麻酔薬をいれて事前に局所麻酔を行います。痛みの対策として静脈麻酔も準備しており、ご希望に沿った痛みのない治療をご提供します。

 

院内の滞在時間は、術後の経過観察を含めて1~2時間程度が見込まれます。

日帰りでできるので、入院と比べて自己負担が少なくなります。

【注意】静脈麻酔を行った場合は、車を運転してご帰宅いただけません。

治療効果

効果は約3日であらわれ、6~9ヶ月程度持続します。個人差があります。

効果が弱まってきた場合は、前回の投与から3か月以上が経過していれば再投与が可能です。

 

国内の臨床試験では初回治療後、6週の時点で1日あたりの尿失禁回数が3.6回減少しています。27%の方で尿失禁が完全になくなり、60%の方で尿失禁の回数が半分以下になる結果でした。

副作用

●肉眼的血尿(2%程度)

一時的に尿に血がまじることがあります。

通常は自然に止まりますが、ごくまれに止血の処置が必要になる場合があります。

 

●尿路感染(5%程度)

尿の出口から細菌が膀胱内に侵入することで生じます。

尿路感染により炎症が生じると、尿の濁り、頻尿、排尿痛、発熱、悪寒、血尿などの症状が見られることがあります。予防的な抗生剤の投与で予防をして、発症時は抗生剤で治療を行います。

 

●残尿の増加、尿閉、排尿困難(5〜9%程度)

尿を全部出しきれず、膀胱内に尿がたまってしまう副作用です。

投与後は2週間以内に残尿量を測定し、その後は必要に応じて残尿量測定を定期的に行います。残尿量がある程度多くなった場合は、改善してくるまで自己導尿(カテーテルを尿道から入れて自分で膀胱にたまった尿を排出する方法)が必要になることがあります。

症状がおさまれば自己導尿は終了となります。

 

●薬剤のアレルギー(1%以下)

ごく稀に薬剤へのアレルギーが出る場合があります。

ボトックス膀胱壁内注入治療(保険診療)

1回    46,000円(2割の場合)/ 70,000円(3割の場合)

当院の過活動膀胱の治療の3つの特徴

専門医の薬の選択と、日常生活のアドバイス

 なぜ頻尿なのか精査し、どれくらい改善するの見通しをたてて治療を行います。同じような症状でもその原因によって必要な西洋薬は違ってきます。的確に薬剤を使い分けることで治療効果を高めます。また、東洋医学的に夜間頻尿は腎虚というエイジングの兆候の一つと考えます。もし補腎剤という腎虚に対応する漢方薬を飲んだとすれば、頻尿だけれなく老化への治療もできることになり、一石二鳥です。

 ときに薬剤の内服に加えて、生活習慣をちょっと変えるだけで、大きく変化が生まれることがあります。今までにの経験で効果のあった生活習慣の改善の提案もさせていただきます。

 

 過活動膀胱について、今の状態を丁寧にご説明をすることを心がけています。きちんと時間をとり今できる具体的な治療薬や生活面でのアドバイスをお伝えします。

尿細胞診を確認

 長年他院で、過活動膀胱や前立腺肥大症として治療を受けてきて、良くならないのでセカンド受診された方の中に、ときに膀胱癌が隠れているという経験をしました。粘膜内の膀胱癌は疑って尿細胞診をしないと他の検査では見つけることが難しいです。積極的に疑わないと気が付かないままになり、治療介入のタイミングが遅れてしまします。


 当院では、尿検査、尿細胞診、エコー検査など最大限の膀胱癌のスクリーニングを行います。

排尿日誌にて客観的に評価

 例えば「夜のトイレが近い」といっても、実際の夜間のトイレの状況は、人それぞれ違います。当院では、排尿日誌を記載いただき、客観的にトイレの回数、1回排尿量、1日の中での尿量のバランスを評価します。いままで曖昧だった尿の回数・時間・尿量の話が具体的になり、原因の検索や治療がスムースになります。


 排尿日誌をつけていいただくと、自分でもこうだったのかと自分を知ることができ、大変お勧めです。

尿の悩みをなんでもご相談ください。 東洋医学でさまざまな体調不良に対応します。

まりこ泌尿器・漢方内科は愛知県江南市の泌尿器科、漢方内科です。泌尿器科、女性泌尿器科、小児泌尿器科を専門と、排尿ケア、認知症の排尿トラブルも得意としています。また、漢方内科として、更年期障害(男性更年期を含む)、肌トラブル、頭痛、腹痛、胃炎、生活習慣病、エイジング・ケアなどのさまざまなお悩みにお答えします。丹羽郡扶桑町、大口町、一宮市、犬山市、岩倉市、各務ヶ原市からも通いやすい医院です。

自費診療にて、美容皮フ科を併設しています。シミ取り、イボ取り、ほくろ取り、美肌・美白治療の他、男性のED・AGA治療と女性の薄毛治療にも力を入れています。医療機関ならではの高性能のレーザー脱毛の機器も完備しています。